自分でできるドライアイ・チェック
これまで、ドライアイのさまざまな症状を見てきましたが、さて自分でドライアイかどうか診断してみましよう。ドライアイは症状が問題となる病気ですから、自分である程度推測することができるのです。
下のチェックリストは、ドライアイに多い症状の一覧です。いままで述べてきた項目で、これに含まれていないものもありますが、こちらのほうがたくさんのデータが蓄禎されていますので、これを使ってみましよう。
まず、自分で一つひとつの答えにマルをつけていってください。年に一回や二回程度しか出ない症状は抜かして結構です。慢性的に起きてくるようなら、症状が軽くてもマルをつけてください。
- 目が疲れやすい
- めやにが出る
- 目がごろごろする
- 重たい感じがする
- 目が乾いた感じがする
- なんとなく目に不快感がある
- 目が痛い
- 涙が出る
- ものがかすんで見える
- 目がかゆい
- 光を見るとまぶしい
- 目が赤い
チェックした項目が5つ以上なら、ドライアイの可能性あり。
たとえば、「涙が出る」という項目がありますが、涙が出っぱなしという人はいません。ときどき理由なく出るようならマルをつけます。「目が赤い」というのも、長い間にわたってときどき赤くなるようならマルをつけるようにしてください。
最後に、マルの数を数えて五つ以上あればドライアイの疑いがあります。ドライアイ以外の人は平均2~3であるのに対し、ドライアイの患者さんは五~六であることがわかっています。
各アンケート項目について、何パーセントの方がマルをつけているかがわかります。対象は、ドライアイ以外の病気で受診された方で、もっと重症の病気も含まれていますが、自覚的にはドライアイの患者さんに症状が強いことがわかります。目の病気のない一般の方ならさらにずっと症状が少ないので、この症状リストでかなりの程度、ドライアイを自己診断できると考えられます。
次に、涙の安定性を見ます。それを自分で調べるのにとてもよいバロメーターが二つあります。一つはまばたきの回数であり、もう一つは目を開けていられる時間です。それぞれをくわしくお話ししましょう。
ドライアイではまばたきが多くなることをお話ししました。これを計るには、リラックスして前を向き、三~四メートル先の壁などを見ます。壁は無地のところを選んでください。そして、友達や家族の人にまばたきの回数を数えてもらいます。
普通は、一分間に二〇回程度です。ドライアイの忠者さんの平均は四〇回程度ですので、それ以上であればドライアイを疑ってみる必要があるでしょう。
コンピュータ作業ではまばたきの数が減りドライアイになりやすいため、ドライアイになるとまばたきが減ると誤解している方が多いので、少し説明しますと、まばたきはリラックスしたときに目の乾きを防ごうとして多くなるのです。なにか凝視するときはこれが減ってしまうので問越になるわけです。つまりまばたきは、ドライアイのサインでもあり、ドライアイを引き起こす原因にもなるわけです。
次に、目をどれくらい開けていられるかを検査しましょう。
普通の人なら10秒は間けていられますから、一〇秒以下ではドライアイが疑わしく、五秒以内に目をつぶってしまうようならドライアイの疑いが濃厚です。
そして、まばたきの回数と目を開いていられる時間には深い関係があり、まばたきが多い人ほど目を開けていられる時間が短いのです。
このような自己チェックによるドライアイの診断は、かなり的中率が高いことがわかっています。ちなみに、この方法で首都圏のドライアイ人口を10代から五〇代にしぽって調べてみると、全人口二三七八万人中一八・三パーセントの四三五万人がドライアイに相当することがわかっています。さらに、ドライアイの疑いがある人まで含めると、六二八万人(二六・四パーセント)になります。大変な数字ですね。
また、自分の日常生活から自分がドライアイであると考えている人が、どれくらいいるか調べてみました。首都圏の二三八七人の人にアンケート調介をしたところ、全体では18.7パーセントの方が自分でドライアイだと考えていることがわかりました。年代別に見ると、二〇代が二六・四パーセントといちばん高く、目を酷使している層に自覚症状が強いことがわかります。ドライアイは、ある程度自己診断ができますので、自分で疑いをもったら眼科医に相談して、程度に合わせた治療を行なうようにしましょう。
- 自分でできるドライアイ・チェック
ドライアイのさまざまな症状を見てきましたが、さて自分でドライアイかどうか診断してみましよう。ドライアイは症状が問題となる病気ですから、自分である程度推測することができるのです。 - 瞬きが多いといわれる
よく目をぱちくりぱちくりさせている人がいます。私などもまばたきが多いとよく人からいわれますが、どうしてまばたきが多いのでしょう。実はまばたきの回数が多いこともドライアイのサインなのです。 - 理由なく涙が出る
ドライアイの症状としておもしろいものに、「涙が出る」というのがあります。「涙が出るなんてドライアイではないじゃないか」というかもしれません。でも反射性涙のところでお話ししたように、これは本当なのです。ドライアイの患者さんの約三〇パーセントの人に、この症状があります。